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周囲の人に相談する
限界を感じた時に、一人で抱え込むことの危険性はすでに述べてきましたが、改めて自分一人で抱え込んでしまう人の特徴をあげてみます。
- 限界を感じた自分を「甘えている」と戒めて頑張ってしまう人
- 強がりやプライドから、限界であることを正直に言えない人
- 人に頼ることが下手な人
これらに該当する人は注意が必要です。
限界に近い状態ある人というのは、すでに冷静ではない状態にある可能性が高く、自分の状態を正しく把握できていなかったり、自分で自分にブレーキをかけることができない状態にある場合が多いのです。そんな状態で自分だけで抱え込んでいても、正しい判断はできないのではないでしょうか。
ではだれに相談すれば良いのか?「周囲」と一言でいっても、社会人ともなると自分の周りにはいろんな人がいます。
まずおすすめなのは、”職場以外の人”です。仕事で限界に達しようとしているのに職場以外の人に相談しても意味がないと思うかもしれませんが、会社の人に相談した場合、相手は良かれと思って励ましてしまったり、「君はまだやれる」など、限界への拍車をかけるようなアドバイスをしてしまう場合もあります。
逆に職場以外の人であれば、平常時のあなたと今のあなたを見比べて、どこがおかしいのかを客観的に指摘してくれますし、純粋にあなた自身のことを考えてアドバイスをしてくれます。
まずは、自分のエンジンがオーバーヒート寸前であることに気づき、速度を落とすことが重要です。そして精神的にも多少余裕ができたタイミングで、社内の人にも相談して業務環境の改善に具体的に取り組むことが理想だと思います。
会社を休む
思い切って会社を休むことも時には必要です。この際、仮病でもなんでもいいです。できれば数日から1週間ほどの休みがとれてリフレッシュできればいいのですが、そうもいかない場合でも公休の前後1日を休んでいつもより1日長い連休にするだけでもいいと思います。
また、どうしても休みがとれない、とらせてもらえないという場合は、産業医に診断書をもらって休職する方法もあります。これはできれば避けたい方法だと思いますが、本当に心身が限界の場合にはこのような方法を取る権利は会社員にはあるのです。
また、強制的にでも休みを取ることで、その間に急速をとると同時に、「このような過酷な環境で働くことを自分は本当に望んでいるのか?」という事を改めて考える事もできます。
会社を辞める
改めて冷静に今の環境を振り返ってみて、本心から望んだことではなく、健全な生活ができないのであれば会社をやめて転職をすることもおすすめです。
仕事は生活のため、人生を豊かにするための手段であって、人は仕事のために生きているのではありません。手段にとわられて本来の目的を見失わないようにしたいですね。
とわ言え、次の仕事が見つかるのかというのもまた重要な問題です。保証や確証があれば思い切って今の辛い仕事に見切りをつけることもできると思いますが、求人サイトを見ただけではなかなかわかりません。
そんな場合は転職エージェントに相談することがお勧めです。今の自分のキャリアで、やりたい仕事の希望、同じくらいの収入を維持して、次の仕事が見つかる可能性があるのかという事を率直に質問するのです。
必ず回答が得られるわけではないですし、エージェントが大丈夫と言ってくれたとしてもそれが保証になるわけではないのですが、専門的に転職をサポートしているからこそ培った相場観というものがあります。
辛い現状を脱出した先に、新しい環境があるのかという疑問に対しては、彼らの意見というのは最も参考になるのではないでしょうか。
限界を超えるには
限界の解決方法として、限界を超えるという荒技もあります。リスキーですし、さらに過酷な状況になる可能性もありますが、乗り越えた先には一回りたくましくなった自分がいるはずです。
では限界を乗り越えるためには何が重要なのでしょうか?
それは大きく分けて二つ。「具体的な目標」と「期限」の二つだと思います。目標というのは辛さの中にある希望の光です。掲げた目標に近づき、達成したときの喜びが自分を支えてくれるからこそ辛い中でも頑張れます。
もし、目標がなくただ辛さに耐えるだけというのはどんな人にとっても不可能なことだと思います。
また、もう一つの期限についても重要です。辛いことも、期限を決めるからこそ頑張ることができます。例えば高校の部活などはいい例だと思います。3年間しかないという期限が、辛くてもその期限内でがむしゃらに頑張るための動力になっていると思います。
辛い事もいつか終わると思うからこそ、頑張れるのではないでしょうか。
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