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20代の転職を序盤・中盤・後半でポイント解説。転職ノウハウも大公開<前編>
面接官がチェックするポイントは?
転職の方法は様々ありますが、重要となる要素をご紹介します。
これは20代の面接に限ったことではないのですが、面接においては専門的な能力や経験とは別に面接官がチェックするポイントがあります。
特に20代の場合、仕事の基礎のなる以下の部分にまだ弱みを抱えてる場合もあるため、以下の項目でマイナス評価をされないように注意が必要です。
コミュニケーション
円滑に会話ができるかという部分です。コミニュケーションと言われると、仕事でもプライベートでも普段から会話をしているので、そんなことかと思われるかもしれませんが、面接という緊張感のある空間で、きちんと相手の質問に回答しながら同時に自分をアピールするのは、かなりの難易度です。
具体的にチェックするのは以下のようなポイントです。
- 質問の意図をきちんと理解できているか
- 質問に対して、結論ファーストで端的に回答できているか
- 面接官が求めなくても、自分の回答に対して適切な補足説明ができているか
- 説明の際に、適切な順序で話ができているか
質問に対して的外れな回答を繰り返したり、補足説明で必要ない無駄な説明で時間を消費するような場合には、コミニュケーション能力が低いと判断されてしまい、マイナス評価となります。
また端的な回答を意識するあまりに、自己アピールがきちんと出来ていないと意欲や自分の強みが伝わらずにやはりマイナス評価につながります。
ストレス耐性
仕事においてストレス耐性というのは重要です。近年ではうつなど、そのストレスに耐えることが出来ずに仕事ができない状態となる場合もあります。特に20代のような若い人材の場合には精神的にまだ弱い場合が多い傾向にあります。
企業としては、ストレス耐性が弱い人を採用したいとは思いません。これは退職理由から判断したり、過去の失敗事例などの質問からチェックすることが多いです。
- 困難な状況でどのような志向や行動をとるのか
- 職場選びにおいて、人間関係をどの程度重要視するか
- 精神的に辛いとおもうのはどんな状況か
- 精神的な辛さを解消するときにどんな行動をとるか
これらの質問ではストレス耐性を確認されていると思ってよいと思います。
将来の目標(ビジョン)
将来というとあまりに拾い質問になってしまいますが、これは人によって3年後であったり、10年後であったりと様々です。ここで自分のビジョンをきちんと説明できることは重要です。
面接官は、その転職者のビジョンは自社で採用することで実現する可能性がるのか、またそのビジョンの実現は会社にとってメリットがあるのか、といった部分を確認するのです。
会社と社員の目指す方向(理想や利害)が一致していることは、社員がモチベーションを高く維持し、高い成果を発揮する上で非常に重要なのです。
人間性
人間性とは、要はきちんと常識を持って、既存の社員達と協力して仕事をしていけるかという部分です。中には、組織の成果よりも自分の評価を優先したり、仕事を勧める上で自分の都合だけを主張したりなど、その人の性格からくる悪影響をチェックするのです。
これは面接で全てを確認できる部分ではないのですが、過去、私が実際に人事として面接で以下のような項目からその人の人間性をチェックしていました。
- 嘘をつかないか
- 過剰に自分を良く見せようとしていないか
- 起こった問題に対して、他人や会社の責任にしていないか
まずは嘘をつかないというのは何よりも重要です。面接では、わざと難しい質問をしたり、答えに困るようなことをあえて質問する場合もあるのですが、知ったかぶりをしたり、嘘をついたりすると面接官にはスグにわかります。分からないことは正直に「わかりません」と言えることで評価が上がる場合もあるのです。
また、自己アピールの中で過去の成果を説明する場合があると思うのですが、チームや組織といしての成果と、自分個人が出した成果を冷静に理解できているかは重要になります。
問題に対しての受け止め方も重要なポイントです。これは転職理由を説明する際に、今の会社の悪い部分を並べ立てて自分が被害者であるかのような説明をする人がいますが、これはあまり良い印象は持たないと思います。
仕事においては、問題は必ず起こりますし思い通りにいかないことの方が多いのですが、そんな時に犯人探しをしたり、自分だけを守ろうとする人がいると、それが原因で組織が崩壊していくことがあります。辛く、厳しい状況の時にこそ「今自分には何ができるか」または「この問題を未然に防ぐために自分には何ができたのか」という視点を持てることが重要です。
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