20代にありがちな仕事を辞めたい11の理由と対処法<後編>

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20代にありがちな仕事を辞めたい11の理由と対処法<前編>

20代にありがちな仕事を辞めたい11の理由と対処法<中編>

自分自身に辞めたい理由がある場合

会社ではなく自分自身に理由があり、会社を辞めたいと思う場合があります。これは、仮に転職をしても自分自身に理由がある場合は、”辞めたい衝動”が繰り返される危険性があるので、注意が必要です。

実際にありがちな”理由”毎に、その対処法をご紹介していきます。

成果がでない

成果が出ない時期というのは誰にでもあります。そして誰にとってもそれは辛い時期だと思いますが、仮に会社を変えても同じようにスランプに陥ることはあるので、転職では解決できません。まずは成果を出している人から吸収し、行動を変えることで必ず成果は変わってきます。

しかし、自分だけが成果が出ないわけではなく、会社全体として成果が出ない場合は話は別です。これは扱っているサービスの商品力が他社に負けている場合や、所属している業界が時代の流れで衰退し始めていることが原因の場合もあります。

この場合は、会社や業界を変えることで問題が解決する場合もあります。繰り返しになりますが、成果が出ないことで辞めたいと思っている場合は、「成果が出てないのは自分だけか?周囲も出ていないのか?」をきちんと見極めるべきです。

自分だけであれば、転職の前に仕事のやり方を変えて、努力する事をおすすめします。会社全体で成果が出ておらず、競合他社が順調な場合は会社の戦略に問題がある場合があり、他社への転職も要検討です。自社も競合も成果を出せていない場合は、転職で業界を変える事をおすすめします。

能力がない

仕事で何をやっても上手くかず、必要な能力を身に着けようとしても、圧倒的に周囲におくれてしまう場合があります。これらは特に若い社会人に多いのですが、自分の適正を自分自身でも理解出来ていないため、相性の悪い職種に就いてしまうのです。

「やれば出来る!どんな人でも可能性はゼロではない」という考え方もあります。確かにその通りだと思う反面、相性の良くない仕事に就いた場合、相性の良い仕事の何十倍もの苦痛に耐えることになるのは間違いありません。

また、「相性が悪くてもどうしてもそれがやりたいのだ!」という強い意思があれば良いのですが、「会社から与えられた仕事だからやっている」というレベルのモチベーションではその苦痛に耐えられない場合もあります。「自分に合った仕事できちんと人の役に立てて評価もされる方が良い」と考えるか方の方が多いのではないでしょうか。

このように明らかに能力が無いと思う場合は、社内で別の役割に変えてもらうか、別の会社に転職することも必要だと思います。

くれぐれも注意しておくと、能力が無いというのは、今の環境との相性が悪いだけであって、人として劣っているというわけではないのです。世の中にはいろんな仕事がありますが、最初から自分に合った仕事を見極めるのは難しいです。

もし能力がないと感じたのであれば、「今の仕事は自分には合っていなかった」という1つの答えが出たと思ってポジティブに受け止め、次の可能性を探すことが大切だと思います。

向いてない・興味が持てない

向き不向きや興味の有無は、仕事に魅力を感じて楽しめているか、そうでないのかという話になると思います。ここで重要なのは仕事に対して何を求めるのかです。

もし、”仕事は仕事、私生活は私生活”と割り切るのであれば、仕事には楽しさではなく、効率良く収入を得ることを最優先に考えるべきだと思います。もし、好きでもない仕事でも、高い評価と報酬を得ているのであればそれは割り切って考えた方がよいのではないでしょうか。

わたし自身も「出来ることとやりたいことは必ずしも一致しない」と若い頃に上司に教えられたのですが、成果が出ている場合は、”出来ること”つまり自分が能力を発揮できる仕事についているわけなので、それは非常に恵まれた環境です。

しかし、「仕事も人生の一部なので切り離して考えたくない」とうい場合や、向かない仕事なので興味が持てず、それによって成果にもつながっていない場合などは、その環境で得るものがないのは明らかなので、環境を変えることもおすすめします。

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このままでいいのか漠然と不安

この漠然とした不安というのは、数年間(ときには10年近く)に及んでほぼ代わり映えのしない同じ作業を坦々と繰り返している場合などに、多く感じる不安のようです。

仕事に変化があれば、それに対応するために自分も変化し、そこに成長を感じることができますが、変わらないというのは楽である反面、こうした成長感の無さは不安の元にもなります。

また、特に20代の方にとっては、若い期間というのは吸収や成長の時期であり、同じ年代の友達がいろんな経験を積んでいるのを見ていたりすると、その焦りも余計に強くなるようです。

確かに、企業の面接などで転職者と向き合っていても、”同じことを長く続けた”という事そのものを高く評価するというのはあまりないと思います。同じ能力を持つ人が二人いた時には、より短時間でその能力を身に着けた人の方が優秀だと判断される可能性が高いです。

また、同じことをあまりにも長い期間続けている場合、「会社がこの人に他の可能性を感じていなかったから別の仕事が与えられなかったのではないか?」と疑われる可能性もあると思います。

私も管理職の経験がありますが、どんな社員でも早ければ1年、長くても3年程度で新しい役割を与えて成長を促すようにしています。もし、自分の意志で同じことを続けているのではなく、会社の都合であるならば、転職をして環境を変えることをおすすめします。

また、小規模の会社で特にこれと言った取り柄もなく、今後の成長も見込めない場合には「このままこの会社で働いていいていいのかな」と不安になるタイミングがあります。会社が成長を望まず、現状維持の姿勢をとっている場合、社員にも成長の機会は少ないですし、当然給与おが大きく上がることも少ないと思います。

一生この仕事はしたくない

私自身20代のころは営業として朝から夜まで走り回っていました。当時はそれなりの充実感はあったのですが、同時に「この仕事は一生続けるのは体力的にも精神的にも無理だな」とおもっていました。そして20代の後半になったタイミングでマーケティングに職種を変えたのです。

これは必ずしも転職という方法だけでは無いと思います。部署の異動や役職が上がることで業務内容が変わることは十分にあります。ただ、重要なのはそのタイミングだと思います。

会社が社員に次の環境を用意するタイミングと、社員にとっての理想のタイミングは必ずしも一致はしません。会社からのタイミングを待っていて手遅れになるのが嫌であれば、自ら環境を変えることも必要です。

まとめ

”仕事を辞める理由”についてご説明してきました。実際に退職や転職の相談に乗っていて良く感じるのは、自分なりの辞める理由について、「この理由は正しい」、もしくは「この間違っている」といったように、無理やり正誤の判断をしようとしているのを目の当たりにします。

「正しければ辞めるし、間違っていれば辞めない」と感考えていて、その正誤判断を相談を通して他人に委ねようとしている(結局は会社を辞めるか続けるかを人に決めてもらう)のを見かけます。

辞める理由というのは正しいか間違っているかではなく、”強いか弱いか”でしかありません。そしてその答えは本人の中にしかないです。

あまり臆病にならず、自分に正直に判断することが、納得できる人生を送る上で重要なのではないでしょうか。

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