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仕事を辞める時の”後悔しない”&”円満退社”のヒケツ<中編>
仕事を辞める準備と手順
仕事を辞めるには具体的にどんな手続きが必要なのでしょうか。次の退職先が決まっている場合、そうでない場合など、状況によってその手続きはことなるのでそれぞれのケースをご紹介します。
退職届け
まず会社に退職の意向を伝え、合意ができたら改めて”退職願(辞表)”を提出します。退職願は、会社によっては形式が決まっている場合と、自由形式の場合があるので事前に確認しましょう。
また直筆で記述する際には、鉛筆やシャープペンなど、消しゴムなどで簡単に消えてしまうものではなく、ボールペンやサインペン等を使用します。自由形式の場合は以下の内容を記載します。
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退職届
この度、一身上の都合のため、●年●月●日(※正式な退職日)をもって退職させていただきたく、ここにお願い申し上げます
●年●月●日(退職願を提出する日)
部署名 氏名
株式会社●●商事 代表取締役●●殿
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有給消化
有休消化とは、退職に際して今現在保有している有給を退職日までに使い切る事を言います。例えば、有給が20日ある人が12月31日に退職する場合、有休消化をするのであれば12月11日までは通常通りに出社して、12月12日〜31日までの20日間は保有している有給休暇を使用することになります。
これは、自動的にそうなるわけではなく、何日有給が残っているのかを自ら確認し、その有給を消化することと、最終出社日がいつになるのかを上司に報告して有休消化を行うことが一般的です。
- 退職日:その会社を正式に退職する日。※上記の例の場合12月31日が該当
- 最終出社日:実質最後に出社する日。※上記の例の場合12月11日が該当
注意したい点は、残っている有給日数をきちんと確認することです。自分の勘違いで20日あると思っていたものが、18日しかなかった。なんてことがないようにしましょう。確認方法は、人事に直接確認すると確実ですが、毎月の給与明細に有給の残りの日数が明記されている場合も多いので確認することをお勧めします。
また、マナーとして、最終出社日までには引き継ぎなどの業務はきちんと終わらせておく必要があります。
退職の挨拶
退職の挨拶は、最終出社日にお世話になった方々に対して行います。目上の方や直属の上司に対しては自分から出向いて一人一人にご挨拶するのが礼儀です。忙しくなさそうな瞬間を見計らって「本日で最終出社になるのでご挨拶に伺いました」と一言いうだけで相手には通じると思います。
また業界や会社の文化にもよりますが、現在ではメールなどで挨拶をすることもあります。部署の人数が多かったり、予定が合わずに挨拶ができない場合などは、メールでの退職挨拶をおすすめします。
対面での挨拶の場合はあまり長く立ち話もできないので建前的なお礼を伝えて終わるのですが、メールの場合は自分の気持ちや感謝の思いなどを文章にすることもできます。
※以下、メールでの退職挨拶の例
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件名:退職のご挨拶/自分の名前
本文:
●●部の皆様。
お疲れ様です。●●です。
私は本日が最終出社日となりました。本来ならば直接皆様にご挨拶をすべきところ、メールでのご挨拶にて失礼いたします。
在職中はたくさんの方々にお世話になり、本当にありがとうございました。
①入社以来、苦労したこと、失敗したこと、助けられたことなどの思い出
②そんな中でも、周囲の助けがありここまで続けてこれたことに対する感謝の思い
③在籍期間を通して、自分が何を学び、何を得たのか
④次にどんな環境で働くのかと、その新しい道を選んだ理由
最後になりましたが、改めて皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうご
ざいました。陰ながら、皆様のご活躍を応援させていただきます。
※必要に応じて退職後の連絡先などを記載しておく
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メールを送るタイミングは、最終出社日におくることになります。前述したように、上司や特にお世話になった先輩など、直接ご挨拶をするべき方々へのご挨拶が終わった後であればどのタイミングでも大丈夫です。
また注意点として、最終出社日に退職メールを送った場合、もし返信があったとしても出社しないので確認することができません。ですので、必要に応じてプライベートの連絡を文末に記載しておく場合もあります。
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