1つの会社では限界あり?転職でのキャリアアップの方法<後編>

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1つの会社では限界あり?転職でのキャリアアップの方法<前編>

1つの会社では限界あり?転職でのキャリアアップの方法<中編>

転職失敗してキャリアダウン&年収ダウン!

転職は、大きなキャリアアップのきっかけにもなりますが、キャリアダウンの原因にもなりえます。その結果として年収が下がったり、その後のキャリア構築が制限されてしまう可能性があるため、失敗しないよう注意する必要があります。

転職でキャリアが下がる場合

転職でキャリアが下がる場合というのは、以下に該当するような転職の場合に起こり得ると思います。

例えば、その転職によって責任の範囲が小さくなる場合です。売り上げ規模5億円の事業の責任者が、売り上げ規模5000万円の事業規模のポジションに転職した場合、その経済インパクトは1/10になっています。これ自体は単純に責任範囲は小さくなっていると言えます。

ただし、上記の状況でにおいて、5000万円規模の事業を2年で5億円規模まで成長させた場合、その能力は5億円規模の事業を持続させることよりも当然高く評価されることになりますが、5000万円規模の事業が3年後も同じ規模だった場合は評価は5億円規模の事業を任されていた頃の方が高いと言えるでしょう。

また別の視点では、一部上場企業のマネージャークラスの人が、ベンチャー企業に転職する場合に同じ部長職として転職した場合は、一般的にはキャリアダウンとみなされる場合があります。

30人のベンチャー企業で部長職が2人いてその一人になる場合、その難易度は1/15の確率となります。それが3000人の状況企業で部長職が30いて、その一人である場合は、その難易度は1/100となりますので、部長職に就く難易度はどちらが高いかといえば上場企業の方が上になり、その分評価も上がるということです。

もし上場企業の管理職がベンチャーに転職する場合は、1階級〜2階級上のポジション、もしくは役員待遇での転職でなければ、その転職はキャリアアップしているとは言えないかもしれません。

キャリアと年収の関係

キャリアと年収はどう関係しているのでしょうか?キャリアが高ければ年収が高いのかというとそうではありません。

年収と関係してくるのはやはり責任の大きさがもっとも大きいと思います。同じキャリアを積んできたビジネスパーソンがいたとしても、年商50億円規模で組織規模200名の責任と、年商10億円で組織規模50名の責任では、その報酬は前者の方が高くなるとが道理ではないでしょうか。

上記では、組織長クラスを例にしていますが、現場クラスの場合でも理屈は同じです。負っている責任というのが収入にはダイレクトに反映されるので、自分よりも低いキャリアの人でも、より高い責任を負った時にその人の方が高い年収を手にすることはありえます。

では、キャリアは年収に無関係なのかというとそうではありません。会社がその責任をだれに委ねるのかを考えるときには、キャリアが高い方がチャンスが巡ってくる可能性は高くなります。つまりより大きな責任を与えられる可能性を高めるためにキャリアは重要なのです。

順序立てて説明すると、キャリアが高い→だから重要かつ大きな責任を背負う可能性が上がる→責任を背負うから収入が上がる→成果を出せばキャリアアップとなり、さらに大きな責任を背負うチャンスが訪れる→責任範囲が広がればさらに収入は上がる。

キャリアと年収とはこのような関係にありるので、「自分はキャリアを積んきて能力は高いはずだから年収も上がる」というのは間違いで、年収というのは直接的には責任に紐づくのです。

まとめ

30代の筆者自身も過去5回の転職でそれなりのキャリアを築いてきたと思っていますが、転職がキャリアアップに繋がるという考え方の根底にあるのは、人の成長というのは会社の成長速度を超える場合があるということです。

より大きな責任を担おうとした場合に、社内でポジションが与えられないのであれば、それが空くのを待っているよりも、今現在そのポジションの人材を欲している他の企業に転職した方が早いことが多々あります。20代、30代の時間というのはとてつもなく貴重なので、待ち時間に1年や2年を費やすのは、転職失敗のリスクと比べてもデメリットが大きいと思います。

また、そもそも会社の希望が小さい場合には、その会社では求める規模の責任が存在しない可能性もあります。この場合、自分が中心になって会社を成長させるというのも一つの選択肢なのですが、より事業規模の大きい会社に転職するということも有効な方法になるので、キャリアアップには有効です。

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